蛇の爪
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2006.09.15  UFO大通り <<23:46


UFO大通りUFO大通り」(島田荘司
 今年はいっぱい出ますねー、島田荘司。御手洗シリーズしか買わないけど。6月に出た「溺れる人魚」よりこの本の方がミステリしてて面白かったです。
「UFO大通り」 1981年の事件。私生まれてない。映画「未知との遭遇」が公開された直後だそうですが、その映画も見てないしなあ。
 “宇宙人の戦争”の正体は途中で気付いたんですが、そこから推理を進めなかったんですよね。もうちょっと考えてみれば良かった(笑 でもこれはちょっと犯人判らんと思うよ…
「傘を折る女」 表題作より面白かった。石岡君が聞いてたラジオで『雨の夜に、横断歩道で信号待ちをしていた白いワンピースの女が、いきなり傘を閉じてそれを車に轢かせた。曲がって開かなくなった傘は拾って、濡れながら去って行った。女は何故そんなことをしたのか?』という謎が掲示されます。
 それを石岡君が、暇つぶしに御手洗に解かせてみたら、石岡君と問答しながらあれよあれよという間に事件性を導きだすんです。天才型の探偵が多いのでリアルタイムの推理を読めると新鮮だし、わくわくしますね。久しぶりに御手洗が格好良く見えた(笑
 ただ、すれ違う人の視線が気になってやっと傘の派手さに気付いたってのはちょっと辛いと思う。透過光で傘の色が服や肌に反射するはずですよね。まあそれに気付くタイミングがちょっと早かったからってストーリーには関係ないですけど。

 凝った装丁は面白いんですが、ちょっと本高いよね…。この本もカバーにはUFOのシルエット、カバーを外すとミステリーサークルが! ほんとにオカルト好きなんだな(笑

 一昨日、瓶が可愛かったのでカンパリを買ってきました。炭酸が嫌いなんで100%のグレープフルーツジュースを一緒に買ってきて、それで割って飲んでるんですが、苦くて目が覚めます。そういえばカンパリ系は苦くて苦手だったんだと、飲み始めてから思い出しました。グレープフルーツだから苦さ相乗効果だし。
 次はカルーアにしようかな〜 リキュール類は瓶が可愛くて好きです。

No.357 / 島田荘司 / Comment*2 / TB*0 // PageTop▲

2006.08.08  溺れる人魚(島田荘司) <<00:09


溺れる人魚」(島田 荘司)
 御手洗潔シリーズの中編集。「溺れる人魚」「人魚兵器」「耳の光る児」「海と毒薬」の4編収録がされています。島田荘司だけど、ミステリっぽいミステリは表題作だけかな。最近の傾向として、作品の中で妙に観光案内・マイナーな病気入門書的要素のウェイトが大きくなってる気がします。コテコテのミステリを求めて島田荘司を読んでる人にはちょっと物足りなくなってるんじゃないかと。どうなんだろう。
 でもまあ溺れる〜と人魚〜は割合楽しく読みました。海〜は『異邦の騎士』の外伝みたいな売り文句だったけれど、異邦〜の補完ではなく石岡君の読者が異邦〜の出た当時を振り返って認めた手紙を送ってきたというものでした。それを石岡君が御手洗に紹介している形式。だからメインはミステリでもメインの二人でもないんだけど、石岡君自身の文章の中で彼がちょっとずつ段階を踏んで立ち直ってる様子がうかがえて、それがとても嬉しかったです。
 『龍臥亭幻想』でも『パロサイ』なんかの企画ものでも、ストーリーそのものよりも石岡君が前向きになっていってることの方がよっぽど気になってたからね! なんかもう死にそうだったじゃん一時期! 超後ろ向きで。めっちゃイライラしながら読んでたんですよね。リアルタイムで追ってたんじゃなくて本当に良かった(笑)途中で見捨ててたかもしれません。
 ミステリをキャラ読みするなよという向きもあるでしょうが、石岡君は既述者なので、その彼がウェットに鬱気があると読む方は結構辛いんですよ。一方の御手洗氏は、海外に移ってから人間味が薄れてきた感じがあります。探偵より科学者にシフトしたからかもしれません。あと、作家自身の作品内での立ち位置も徐々に変わってきているようだし。占星術〜の頃は石岡君→社会派っぽくなってきてからは御手洗→最近は第三者。
 今年は月刊島田荘司の勢いで刊行予定があるので非常に楽しみな反面、たくさん出すより濃いものを1本と思ってしまう。溺れる〜は文章の練り込みが甘いような気がしたので。


No.328 / 島田荘司 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2006.08.07  摩天楼の怪人(島田荘司) <<01:02


摩天楼の怪人摩天楼の怪人」(島田 荘司)
 御手洗シリーズの長編では最新作ということになりますか。
 時は1969年、舞台はマンハッタンにそびえる摩天楼。大女優ジョディ・サリナスが、今際の際に48年前(1921)に起き今も未解決の殺人事件の犯人は自分だと告白する。
 マンハッタン一帯が停電になった嵐の夜、エレベーターも動かない摩天楼の34階にいた自分が摩天楼に住む「ファントム」の力を借りて1階にいた被害者を撃ち、再び34階に戻ってきた。アリバイが無いのはたった15分間。どうしてそんなことができたのかあなたに解けるかしらミタライさん、という挑戦。ジョディが告白した殺人だけでなく謎はたくさん提示されます。
 久しぶりにミステリのみに集中して書かれたクォリティの高い作品だと思います。久しぶりと言っても島田荘司読み始めてまだ半年経ってないんだけど(笑)、高層建築とかファントムとか地下都市etc、作家の趣味が詰まっているのはいつも通りながら、今作は余計なエピソードや観光案内的要素が比較的少なくて読みやすかった。「魔人の遊戯」の時も思ったけど、狂言回しを外国人にすると文章のテンポが良くなりますね。翻訳物はまったくそう思わないんだけど。日本人が外国人の会話を描くと、小説より映画のノリになりますよね。いかに語数を減らしながらニュアンスを多く含ませるか、高度に洗練された語彙のやりとりで、読んでて気持ち良い。
 ストーリーの内容としては、不思議なことなたくさんあるのだけどメインが弱い印象。過去の事件でもあるし、細々した証拠固めが御手洗の動きのメインになるので地味なのかな。いつものケレン味も奇怪さもなくて不気味さが少ない。これはもう完全に好みの問題ですが、おどろおどろしい物好きの私にはちょっと物足りない気もしました。
 余談。摩天楼〜に関して、御手洗の奇行が無いよねというレビューをいくつか見かけました。時系列を突き合わせてみると、御手洗の奇行癖や放浪癖・鬱気はベトナム従軍以後に表れたもののようですね。69年の時点ではむしろ自信に満ちていつも機嫌がいいみたいだし、事件に首を突っ込むのも謎の解明と答え合わせが目的で、犯人や背景の闇には割と無関心そうに見えます。


No.327 / 島田荘司 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2006.04.21  男女別好き本アンケートと感想 <<21:46


読者大賞blog“男と女、本の好みはどれだけ違うのか?アンケート”を発見。
そうそう、男女で本の好みって差があるんですよね。
一つのジャンルの中でも、人気作家って決まってるのに読者層は全く違う。
投票しないでも集計経過は見れますが、折角なので是非投票もお願いします(笑
ジャンルは幅広く、恋愛・時代・ミステリ等々からベストセラーがエントリされてますから、普段読書って程読まないよって人でも参加できる仕様ですよ! さあレッツ投票!
いや、読者大賞blogさんとは縁もゆかりもなく一方的に楽しませてもらってるだけなんですけども、こういうアンケートってとにかく票が集まらなくっちゃ意味がないですから(笑

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No.248 / 島田荘司 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

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