2006.09.04 生首に聞いてみろ <<21:44
![]() | 「生首に聞いてみろ」(法月綸太郎) 法月綸太郎の特徴がよく出てる作品だと思います。事件そのものに派手さはないし(しかもなかなか起こらないし)、登場人物の配置にも特に新しさのある訳ではないけれど、無駄が無くてすっきりと積み上げられた論理のミステリ。 解決編を読みながら「あ、これが出てきたときによく考えてれば」「そういえばこれずっと言ってたじゃんね」と自分の頭の回転の鈍さを呪うこと頻り(笑 タイトルが生々しいので、珍しくグロテスクな犯罪を書いたのかと期待したんですが(えっ)そうでもなかったのがちょっと残念です…。これは完全に好みの問題ですね。後期クイーン問題はちょっと引っ込んでるんで綸太郎自身にまとわりつく湿っぽさは控えめです。でも法月パパの登場シーンが少なかったのは淋しいかな〜。 事件がなかなか起こらないと書きましたが、これまでに法月作品を一通り読んできた人なら不安はないかと思います。何が良いという具体的な例は挙げられないけれど、とても読みやすい文章を書く作家ですから、前振りは前振りと割り切ればするっと読めると思います。 第一印象は“いい表紙だ!”でした。なんか最近、帯に「(本格)ミステリ」と銘打つと売れないから書かない なんて風潮があるそうです。そのせいか、おしゃれだったりオンナノコ趣味な装幀のミステリが増えてるのだけど、私はミステリで大事なのは“胡散臭さ”と“おどろおどろしさ”だと思う。それにキレイげな表紙に惹かれて買った人が、読んでみて人殺しが云々なんて内容だとびっくりしちゃって引かれちゃうんじゃないかと思うんですよね。騙されたなんて思われると逆効果なんじゃないのかなあ。 パッケージングにはもちろん販促の役割が大きいけれど、包まれてるコンテンツとパッケージデザインがフィットしてない(販促のためにパッケージに媚びがある)ってのは、一応デザインを志す一人としてはなんか納得いかないな。 |
昨日借りてきた「四月は霧の00密室」(霧舎巧)と「川に死体のある風景」(アンソロジー)を読了しました。どっちもイマイチだった。四月〜はベタベタのラブコメで肌に合わなかったし、川に〜はミステリ度が低かった。メンバーが良くて期待してただけに残念。
2006.08.28 家族がラーメンズにはまった <<22:05
![]() | 「怪盗グリフィン、絶体絶命」(法月 綸太郎) ミステリーランドって子ども向けの本だから!と妹2を説得して、ミステリマニアへの洗脳の第一歩にするべく借りさせ、その実、自分が大変楽しみにしていた本。ほんと面白かったです。後期EQ問題なんか放っといて面白いもの書けるじゃない! いやまあ、放っとけなかったから、探偵ものじゃなくて怪盗になったのかもしれませんけど…。 肝心の妹は、一人称が“ぼく”なのと挿絵の可愛らしさで、グリフィンが若者なんだと勘違いしたらしく「若いヒーローなんて嫌だ」などと生意気言って半分読んだところで放り出してます。ォオオイそっからが面白かったよ! 続き読めよ! ああこの際音読してやろうか!! ジュヴナイルとはいえ、法月綸太郎らしい理詰めとどんでん返しの連続で、大人でもわくわくしながら読み進められました。勝手な言い分ですが、本格ミステリ書く時もこれくらいエンタテイメントに徹すれば良いのにとも思いました。 ところでミステリーランドって京極夏彦も参加するんですね。まだ本は出てないかな? 楽しみです。クセの強い作家が集まっててとても子ども向きじゃないような内容の本もあるそうですが(笑)、京極夏彦はどんな仕上がりになるのかな〜 |
ミステリをいくら勧めても読まない我が家族ですが、一昨日借りてきたラーメンズのビデオにははまりました。…なんか悔しいな… でもラーメンズ面白いからしょうがないかな… 親父まではまって喜んで観てるのは意外です。家族みんなで観てるからっていうのもあるのかも(笑
2006.08.27 法月綸太郎の功績 <<21:05
![]() | 「法月綸太郎の功績」(法月 綸太郎) 読んだのはノベルスだけど、文庫の方が表紙が格好いいね。法月綸太郎はいつも表紙が地味っていうかモゴモゴなので…ハードロック好きでハードボイルド好きなら、もっとゴツッとしたロックな装幀にすれば良いのに! さて。あいかわらず探偵の綸太郎は可愛いなー(笑)というか、作家自身も結構育ちのいい人なんじゃないかと感じます。島田荘司もそうだな。好きだな。 一番魅力的だった謎は「中国蝸牛の謎」。謎自体はエラリー・クイーンのチャイナ橙のものをわざと持ってきているそうで。どうも海外翻訳物って、登場人物の名前が覚えられなくって集中できないので避けがちで、お恥ずかしながらEQも2冊しか読んでません。夏休み中にもうちょっと読もうかなあ。事件の真相そのものはそれほど突飛でも目新しくもないけれど、カタツムリ講義は面白かった。 |
2006.07.28 ふたたび赤い悪夢 <<00:33
![]() | 「ふたたび赤い悪夢」(法月 綸太郎) 三部作三作目。“探偵の存在意義とは?” 「頼子のために」の事件の後探偵としての自分の立ち位置に根本的な疑問を抱くようになり、ジレンマから小説を書くことも事件に首を突っ込むこともできなくなった綸太郎。半年以上避け続けていた事件と探偵の世界へ自らの意思に依らずふたたび引きずり込まれてしまう。 ジレンマと混乱と葛藤を抱えたまま、事件からは逃れられないが、その中で以前の事件の関係者などと再会し動くうちに少しずつ自分を取り戻していく。 海外作品もミステリの評論も読まないのでその方面には昏いのですが、これがいわゆる後期クイーン問題というやつなんでしょうか。“「探偵」の役割はあくまで「事件を解決すること」であり、「事件を未然に防ぐこと」ではない”というミステリの暗黙の大前提へのアンチテーゼなのかしら。とにかくこれがストーリーの背景になります。 主人公も作家も悩みが深いためか物語の密度はすごく高い。ミステリは人物が書けてないなんて言ってる人がまだ居るなら、その人は法月綸太郎を読むべきと思う。濃い描写があるわけでもないし、読み手がある程度ミステリを研究的に読んでることを前提にしたテーマでもあるので、読み手を選ぶと言えば選ぶのだけど、読ませる文章を書く人です。しかしアイドル論は必要だっただろうか。 トリックはまあ、地味っていうか、法月綸太郎ってこうよね。 |
久しぶりにレビューを書いたら歯止めが利かなくて長くなってしまいました。
今日は朝っぱらから部屋の真裏の駐車場で工事をしていて、騒音で寝るどころではありませんでした。ガッデム!! 何時間もやってるし。イライラしてうっかり皆殺しにしたくなりましたが我慢しました(…
その後イライラし疲れと寝不足で昼寝して、目が覚めたら騒音は消えていました。が、昨夜から蛍光灯が切れかけてパチパチ言ってうざかったのでベスト電器へ。うっかり蛍光色の真っ白のやつを買ってきてしまい、異様に人工的に明るくなった室内が空々しくて厭な感じです。昼光色を買うべきだった。
昨日阿修羅ガールを読んだので、明日はもしかしたらそれのレビューを書きます。
2006.07.07 一の悲劇 <<00:29
![]() | 「一の悲劇」(法月 綸太郎) 5日に読了。探偵法月綸太郎シリーズの長編。今回のモチーフは“誤認誘拐”。二転三転する事件の様相と安定した筆致は相変わらず。 ただ、主な登場人物が出揃った時点で、事件の展開は見ないでも人間関係から犯人の目星がついてしまった。最近ミステリばかり読んでいて視点が捻くれ切っている模様…。 それでもミステリというよりはサスペンスというか、法月氏の作品にはよく言われるようにハードボイルドよりの作品なので、ストーリーの展開そのものを楽しめます。 |
今日は学校で飲み会でした。睡眠不足の上ただでさえ生活が不規則なので、ほとんど飲まなかったのですが、周りは酔っぱらいなので普段なかなか話せない人とも話せてラッキーでした(笑)これを機会に友達増やしたいな!




